この季節になると必ず耳にする話。
「親が私立はお金がかかるからダメだって言ってた」
1年に5,6回は生徒から聞くこの言葉。
本当に心が痛くなる。
その家庭にお金がないことにじゃない。
その子どもが、学校のよしあしをお金でしか判断できなくなっているからだ。
これは本当に可哀そうなことである。
この学校はこうこうこういう理由でいいと思う。悪いと思う。
という論理的思考の上、判断を下しているのであれば、
僕は生徒が学校を馬鹿にしようが崇拝しようがどうでもいい。
ただ、金がかかるからダメというあまりに非論理的な判断の仕方をすることには異議を唱えたい。
金がかかってもいい学校など腐るほどあるだろう。
むしろ都会では、ある程度のお金を払わないと相応の授業が手に入らないことが多くあるのだ。
それを知らず、私立→金かかる→ダメ
となっていくのはどうなのだろうか。
お金の大事さが学べていいなんていう家庭もあるかもしれないが、本当にそうなのだろうか。
自分が出会った年収数億の人には、子どもの頃にお金に気を使って大きな選択を無理強いされた人はいない。これはたまたまだろうか。それとも確率上普通のことなのだろうか。
言い回しを難しくしたが、簡単にいうと、
お金のことは気にさせない教育をお願いしたい。